「波よ聞いてくれ」の話を聞いてくれ
NARUTOやハガレンに熱中した少年時代を経て、最近漫画に「日常」を求めるようになったなぁとよく思います。何でだろうな〜と事あるごとに考えていたのですが、本日ようやく答えが出ました。
人と日常会話をしていないからだ。
悲しい〜〜。しかしながらこれが現実。逃れられぬ真実。
幼少期から漫画には非現実を求める傾向があるんですけれども、今俺が漫画に求めているのはいわゆる日常系の漫画で描かれるようなコミカルな日常なんだなと。つまり自分の日常は漫画で描かれるそれと全く真逆なものと感じている・・・という・・・こと・・・。
え〜すみません、自分語りから入りまして。まっ、ですがこういう心理状態の社会人の方って結構多いんじゃないですかね?「最近あんま刺激強い漫画読まんくなったわ〜」っていう友人の話をよく聞きます。え?類友・・・?
ま、本当にこれくらいにしておいておきまして。諸々日常系を読んでいるんですがその中でも最高峰の面白さを誇る漫画をご紹介します。その名も「波よ聞いてくれ」。
(第1巻表紙)
概要はカレー屋で働く主人公鼓田ミナレ(表紙)が自分が酔った際に話した元カレの愚痴をラジオで流されてしまい、それをきっかけにラジオDJを目指す羽目になる・・・というもの。
そして特徴は表紙にもなっているミナレを中心とした掛け合いの妙。
「マトリックスで目覚めたキアヌ・リーブスみたいな濃い演技はその辺にしてさっさと出て行ってくれませんかね?」
「多すぎ!菅原初代でも無理でしょこの量は!」
(カレー屋の新しい名前を頼まれて)「んじゃあ"ハイヌウェレ"でどう?尻から黄金を放り出すインドネシアの女神の名前だけどさ」
こんな面白い返しをしてくれる友達がいたらな〜と思いながらページを繰る手が止まりません。ミナレよ、そばにいてくりゃれ。飲もう。金はないから鳥貴族で頼む。
しかしながらただ単に掛け合いだけが面白いというわけではなく、「ミナレ」という名前の由来などストーリーも先が気になる構成になっており、読者を飽きさせません。あっ、このシーンはこういう意味だったのか・・とただのギャグ漫画とは一線を画す内容となっております。
どうしよう、最近人と楽しく会話してないぞ・・・というそこのあなた。「波よ聞いてくれ」を読みましょう。きっとその虚無感を埋めてくれます。そして俺と語り合いましょう。ミナレばりの掛け合いで。