渋谷すばるの関ジャムラスト出演から感じた関ジャニ∞という青春。

 

生粋のテレビっ子たる私が愛するバラエティ番組の一つ、「関ジャム」。

毎週欠かさずチェックしている。イベント関係者特集やレキシ特集、ギターリフ特集などマスな観点に頼らない音楽の深掘りの仕方がサブカルオタとしてはたまらない最高の番組。

 

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       (番組公式HPより)

 

そしてご存知の方が多いとは思うが、この番組の司会は関ジャニ∞。姉が10年以上関ジャニ∞のファンということもあり、ジャニーズの中でも特に好きなグループである(一番好きな曲はBaby Baby)。

「今週はどんな切り口で音楽が語られるのだろうか」と毎週楽しく見ていたのだが、昨日7月8日にあった放送はこれまでと毛色が違い、初の生放送だった。

内容はこれまでの放送内容の振り返りと東京スカパラダイスオーケストラとのセッション、そして先日脱退を発表した渋谷すばるを含めた最後の7人体制として2曲を披露するというもの。

 

結論からまず書こう。本当に感動した。

 

最初の放送30分はこれまでの内容の振り返り。ここでは恒例である様々なアーティストとの共演の中でも、渋谷すばるが共演した回を中心に振り返り、その内容の良さと共に思い出を回顧していた。特に緊張するわけでもなく、楽しげに思い出を語るメンバーの姿が印象的だった。

次に東京スカパラダイスオーケストラのセッション。曲は「無責任ヒーロー」。演奏のためにスタジオを移動する際に関ジャニ∞のメンバーが気合いを入れる姿、演奏が終わった後にスカパラのメンバーとハイタッチする姿がさながら高校生が体育祭を無事に成功させるまでの様を見た様で眩しかった。

そして7人の関ジャニ∞として最後の舞台。披露された曲は「大阪ロマネスク」そして「LIFE〜目の前の向こうへ〜」。「大阪ロマネスク」はeighter(関ジャニ∞ファンの通称)に長く愛されている楽曲。そして「LIFE〜目の前の向こうへ〜」はシングルとして初のバンド体制で披露された楽曲で、eighterの皆さんの納得度がどれほどかはわからないが最後に披露されるに足る文脈を持つ選曲だったと思う。

ここで特筆したいのは本当の最後の曲として披露された「LIFE〜目の前の向こうへ〜」を演奏するメンバーの姿である。

泣きながら演奏する錦戸亮、終始笑顔に努める丸山隆平、ソロパートを渋谷すばるに向けて歌う大倉忠義、演奏終了直前に「eighter!!!」と絶叫した渋谷すばる・・・。メンバーが思い思いに7人の関ジャニ∞として最後の瞬間を噛みしめる様が胸を打った。

そして演奏が終わり、「これからも6人の関ジャニ∞をよろしくお願いします」という言葉をもって放送は終了した。

 

最後のコメントが駆け足になっていたのが生放送ならではだな、と感じたが60分という短い時間によくぞここまで約15年の歴史をもつ関ジャニ∞の「最後」を凝縮したものだなと思う。

前半の放送の振り返りによる回顧、スカパラとの共演による最後のセッション、7人体制での楽曲披露による幕引き。

良質な青春群像劇のラスト15分間を見ているかの様だった。

ラストということであれば楽曲披露に時間を割くことなくこれまでの思い出やファンへの感謝を語る放送内容もあり得たと思う。

しかし、番組のコンセプトも理由としてはあると思うが、最後の締めくくりとして楽曲披露を彼らは選択した。やはり最後はジャニーズの中では珍しいバンド構成にこだわり続けてきたその姿を見せたいという思いがあったのかもしれない。そしてその最後の演奏は大変エモーショナルなもので私はとても感動した。約15年という長い月日が終わろうとするその瞬間を最高のものにしたいというメンバーの姿に青春の終わりを感じて胸が締め付けられたのである。

 

今後、関ジャニ∞は6人体制として活動していく。渋谷すばるは音楽留学に発ち、どの様な形で活動していくは未定である。が、それぞれ前を向いてさらなる活躍をしていくに違いない。その様に確信させる証左となるには充分の放送内容だった。

これからの彼らの活躍が楽しみで仕方ない。