yunomiを聞いて思った。ジャケ避け、ダメ、ゼッタイ。
「ジャケ買い」って言葉があるじゃないですか。
試聴など一切せずにレコードのジャケットだけ見て買っちゃう例のあれですね。
まあ俺は正直あまり経験がないんですけども。ただ、その逆は良くあります。SpotifyやYoutubeのオススメ曲のジャケット写真が萌え絵系の場合「多分俺の好みとは違うだろ」と全く聞かないという。ジャケ避けとでも呼びましょうか。特に何の根拠も無いんですが。が、先日ディズニーシーに行った際に、「シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ」というアトラクションで流れていた「コンパス・オブ・ユア・ハート」の一節、「人生は冒険だ、地図は無いけれど」にいたく感動しまして。
シンドバッドのお陰でピュアピュアハートを手に入れた俺は「人生は冒険だ!」とこれまで意味もなく避けてきたジャケットに萌え絵系のイラストが描かれた曲を聞くことにしました。なんてインドアな冒険。シンドバッドが乗船拒否するレベル。
でまあとりあえず、時折「あなたのおすすめ」に出てきていた「yunomi」なるアーティストを聞いてみたんですね。
(twitterアカウント画像)
で聞いた感想なんですが・・・この表現は逃げだと思うのであまり使いたく無いんですが・・・
エモい。
マジでエモい。鬼エモ。マジエモン案件でした。いや〜なぜもっと早く聞かなかった俺、そして今まで偏見で避けてきてすみませんでした、yunomi様、最高ですわ・・・と土下座しながら聞きました。
何がそんなエモいかというとまずサウンド。ジャンルとしては重厚なベース音にキラキラな音を乗せる「Future bass」になるのですが、曲調が非常にメロディアスで日本の古き良き歌謡曲感を醸し出しています。山口百恵が左斜め上を見つめながら歌い上げる感じ。メロディアス過ぎて俺の心の琴線に触れまくり。曲聞きながら心の琴がヘビーメタル奏でてました。
次に歌詞。説明のためにSpotifyで再生回数No.1の曲、「バンブーディスコ」の歌詞の一部を引用します。
”地球はダメみたい 二酸化炭素は高濃度
高値で売られてる粗悪なマスクを手に
朝まで踊ります
月明かり僕を照らして ああ今は忘れます
あの迎えが来るまで"
いかがでしょう。情感がはっきりと浮かびませんか。「終末を迎えようとする地球。どうすることもできず間も無く終わる人生。 果たして明日まで生きられるだろうか。死への不安や絶望を振り払うために今はただただ踊る」みたいに歌詞から勝手に妄想して言葉を紡いでしまいます。この部分だけで二次創作できそう。非現実的な設定にも関わらず聞きながらその世界に入り込んでしまう言葉の凄みがあります。
サウンドはメロディアス。歌詞は情感の塊。
そりゃ最高だよって話ですね。というわけでこれからは意味のない偏見はやめて、より幅広く楽曲を聞いていこうと思います。シンドバッド、意外とこの冒険も楽しいぞ。七つの海の航海を終えた後で良いから乗船してみないか。